SOLD OUT
気分に合わせてアレンジを楽しめる、カバーエプロンドレスを作りました。
取り外し可能なカバーエプロンはフリルでボリュームを調整でき、付けたらぱっとお花が咲いたように華やぎます。
写真ではアシメトリーにサイド片方にエプロンがくるように巻いていますが、後ろにフリルがくるようにしたり、前全体を覆うようにしたりとアレンジが楽しめます。
ドレス本体は、ウエストを絞らず裾が少し広がるAラインで、体を優しくカバーし着心地の良さをも重視したシルエット。袖は腕にフィットし、やや短めで、ジャケットに腕を通しやすくしました。袖先にはスリットが入っているので着やすく、袖を少し折って着るのも素敵です。あると本当に便利なポケットが両脇についています。
エプロンを外し、ボタンを開けて、ジーンズやタートルの上にロングシャツコートのように着るのもオススメです。
またエプロンだけを単独でブラックなどの無地のドレスやボトムスに合わせることで、エプロン単独ルックを楽しめます。無地のトップスを上に重ねれば、ちらりと見えるプリント柄のフリルがよいアクセントになります。
このドレスに使用したファブリックは今年の私のお気に入りの1つ、‘バナナの王様柄’と名付けられたファブリックです。創業175年を越えるアフリカンテキスタイルの老舗メーカーVLISCO(ヴリスコ)社製のリアルワックスプリント(ろうけつ染め技法生地)なのですが、このメーカーのファブリックは特別で、1つの形に完成させるまでテキスタイルデザイナーが18か月をかけ手描きスケッチから色付けまで作品を製作し、さらにそこから6週間かけ仕上げていきます。そうして完成されたものがVLISCOオリジナルデザインとして認められています。コットン100%厚めの生地で蝋や樹脂などを使用し27もの工程で染色を重ね、染めがしっかりした生地です。
また「VLISCO」ブランドはトップクラスの品質で、スペシャルオケージョンのドレスを仕立てるためのテキスタイルブランドです。その確かな品質は現地の人々はもちろん、アメリカやヨーロッパで暮らすアフリカの人々にも愛され続けられ、そのクリエイティブなデザインはクリスチャンディオールなどのビッグメゾンともコラボレーションを展開しています。
この‘バナナの王様柄’もどこか格があって、圧倒的な存在感と個性が感じられます。カラー数は一見少なく感じますが、同じカラーでも濃淡のあるカラーをいくつか重ねて染められています。また地にくる柄も細かく、その色の出方にも変化をつけていることから、プリントの版の作成や染める作業はさぞかし時間と手間のかかる作業だったろうと思います。私はこのような熟練の職人の手による伝統的な技法で作られるものが大好きで、もう何時間でも見ていられます。後世に残していきたいものです。
そのニュアンスのあるカラーのファブリックであり、さらに柄が大きいこともあって、柄カラーを合わせることが難しく型紙を取るのが通常よりも難しい作業となりました。また生地も通常よりも柄合わせが難しいことからより多くの生地が必要となりました。柄合わせと縫製は一人のアトリエの方によるもので、とても丁寧に仕上げられています。
私はこのドレスはワインの美味しい素敵なレストランが似合いそうだなと思っています。ややオリエンタルな雰囲気もあるので、歌舞伎などの観劇でも映えそうです。ブラックオニキスのジュエリーが合いそうです。
**写真に使用されているブラックのジャケット及びネックレスは私物であり、商品にふくまれません。
【プリントの柄合わせのこだわり】
柄合わせは、中心柄をどれにするのかで大きく印象が変わります。
特にアフリカンファブリックはユニークで自由な柄が特徴であるため、柄をどのように生かすがでその価値さえも大きく変わります。
前中心、後ろ中心に柄を通して、後ろ中心に開きがあっても、柄が丁寧に重なるように作ると一枚の絵画のような仕上がりになり、クオリティーは全く違って見えるのです。
この柄合わせには高い技術、経験、そしてセンスが必要とされます。しかしながら柄合わせができる職人さんはとても限られるのが現状です。
また柄合わせをする必要のある生地は型紙が配置しにくく、余り部分が多くなるため、通常よりも多くの生地が必要とされます。
このように柄合わせが丁寧に行われた商品は極めて貴重なものであり、これがアッタミカの譲れないこだわりの1つです。
【素材】
コットン100%
裏地なし
【生産国】
日本製
【サイズ】フリーサイズ
ドレス
身幅 50㎝
総丈 115㎝
袖丈 50㎝
腕回り 48㎝
カバーエプロン
本体 74x40cm
ストラップ全長 203cm
【取扱について】
この製品は、アフリカンワックスプリントの布を使用しています。製品製作時に布に水を通し、色止め加工を施す等、極力、水による色落ちを防ぐようにしております。但し極度な水濡れや摩擦等により色落ちする可能性がありますので、雨の日の使用はお控えいただき、十分にご注意下さい。
アフリカ布の柄によっては、色むらやシミがあることがありますが、こちらは布のプリント時に生じたものですので、予めご了承下さい。